今週の1冊:イラッとしない思考術

イラッとしない思考術

「怒りの感情」が″スッ″と消える イラッとしない思考術
安藤俊介(日本アンガーマネジメント協会 代表理事)著
KKベストセラーズ/2014年12月発行


あなたは、どんなときにイラッとしますか?
たとえば、あなたの職場にうっとおしい上司や、イライラさせる部下はいませんか?
自慢話ばかりの上司、何度言っても同じミスをする部下。
彼らにどう対処すればいいのでしょうか? 続きを読む

今週の1冊:士業、フリーランスの参考になる「僕の年商が5万円から3000万円になった本当の理由」

 

僕の年商が、5万円から3000万円になった本当の理由

「僕の年商が、5万円から3000万円になった本当の理由」
行政書士 浅川馨一朗著
TAC出版 2009年7月発行
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独立してやっていくのに、資格を取れば、あるいは技術を身につければ(手に職があれば)どうにかなると思っている人は少なくないと思います。

しかし、仕事の専門能力があっても、経営能力がないと、独立して継続していくのは難しいです。

経営能力とは、お客さんを集める能力、利益を上げる能力、仕事が増えたときなどに人に頼み、管理する能力など、ビジネスをうまくまわしていく能力です。

このなかで、最初の難関は、お客さんを集めること

この本には、そのために著者がしたことが具体的に書いてあり参考になります。

この本の著者は、行政書士の資格を取り、博多に事務所を構え、さまざまな行政書士開業成功本を読んで真似するも、全然うまくいかず、1年目は依頼1件、年商5万円。

2年目もいろいろ工夫をした結果、依頼5件、年商40万円。「永遠に仕事がないのでは」とため息をつき、塾のアルバイト講師をしながら生活。

開業3年目には、18万円の費用をかけて広告を出しても、反応ゼロ。その後も、3万円、4万円の広告を出しても、電話1件で、収入には結びつかず。数ヶ月かけて、約2万枚の広告を、自分でポスティングしても、反応なし。年商50万円。

4年目は、12万6000円の行政書士の実務研修を受けるも、知りたかった「どのようにして仕事をとればよいのか?」「どうすれば収入を増やすことができるのか?」に関しての答えは得られず。
新たな広告戦略を実行。NTTタウンページの「興信・探偵欄」に広告を出すなどして、年商200万円に。
5年目は、年商300万円に。

6年目にたどり着いた答えは「やはり広告は大事」。
そこで、「効果的な広告」を求めて、FAX DMで送られてきた広告研修会に参加。
家庭の主婦をターゲットに「40代からのシニア世代応援サークル」のニュースレターの形の新聞折込広告を5000部出すが、反応ゼロで失敗。
売り込み臭がプンプンするなどの反省点を踏まえ、改良版を2500世帯に出し、反応23件。この分の売上は約20万円。
さらに、建設業の社長と知り合うため、「反応がいい広告のセミナー」(2時間 参加費5250円)を開催することにして、FAX DMを「従業員30人未満の建設業」750社に送った結果、17件が申し込み。これで知り合った建設業の社長からの依頼が27件、300万円。
工夫の結果、年商1000万円に。

さらに、7年目は、テレビに売り込み、番組に出演できたが、問い合わせは2件で、お金にはならず。地元フリーペーパーに無料での執筆を売り込み、連載。最初は反応はなかったが、徐々に依頼に結びつく。さらに、探偵学校に入学し、離婚関係業務に着手。
これまでの工夫が功を奏し、リピーターや紹介が増え、年商3000万円に。

著者は「あきらめず、“自分流”を試行錯誤することで、3000万円を達成することができた」と書いています。

さらに、3億円以上を売り上げる行政書士のDVDを買って研究したり、行政書士らしくないホームページを作成したり、アフィリエイト広告で認知を高めようとしたり、著者の工夫は続きます。

この本を見て、著者と同じことをしても、この著者が最初に同業他社の方法を真似してうまくいかなかったと同様、うまくはいかないと思います。

けれども、この著者のように、自分に合う方法を、あきらめずにいろいろやってみる。うまくいかなくても方法を変えてやってみることが、大切だと思いました。

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今週の1冊:人間は悩める生き物だと考えを新たにした「道は開ける」(カーネギー)を読み直してみた

 

道は開ける

「道は開ける」
デール・カーネギー著
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今回は、最近あらためて読んだ古典的名著「道は開ける」(デール・カーネギー著 初版は1948年発行)に関して書きます。

この本を最初に読んだのは、学生の頃でしたが、当時、読んで驚いたのは、アメリカ人、とくにエグゼクティブも悩むことがある!ということでした。

当時の私の勝手なイメージは、アメリカ人は、ポジティブシンキングの都会人と、脳天気な田舎人で構成されていて、少なくとも日本人のようには悩まない人たちというものです。

しかし、その頃、「普通の人々」というアメリカの映画(1981年)を観て、これも悩むアメリカ人の話で驚きました。
この映画は、弁護士一家、いわゆるエリート家族の家庭崩壊の話なのですが、「WASP(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)白人エリート層」も悩むんだ、と思いました。
この人たちは、いかなる状況でも「悩むことは時間の無駄」だと合理的に考え、悩まないよう、自己管理する人たちだと、私は思っていたのです。

まあそういう人もいるでしょうが、「道は開ける」「普通の人々」のおかげで、古今東西、基本的に「人間は悩める生き物」なのかもしれないと、考えを新たにしたのでした。

さて、「道は開ける」ですが、この本は「あらゆる人間に共通する『悩み』の実態とそれの克服法を述べたもの」と、文庫本のまえがきの訳者の言葉に書いてあります。

デール・カーネギーという人は、1888年にアメリカの農家に生まれ、大学卒業後は、販売の仕事で成功するも、講演会の講師になるという夢のため、販売の仕事を辞めて、ニューヨークに行き、そこで苦労しながらも「スピーチ」のクラスが大成功。この本や「人を動かす」などの著書が世界的ベストセラーになった人です。

この「道は開ける」は、8部から構成されていて、7部までで28章、最後の8部に実話31編が収録されています。7部までは、最後に「まとめ」が入っています。

カーネギーは、この本を執筆するために、「孔子からチャーチルに至るまでのあらゆる種類の伝記数百編を読破」し、「各界の有名人を相手に数多くのインタビューを重ね」、「五年のあいだ、悩みを克服するための私自身の成人クラスという実験室で研究を続けた」と書いています。

参考になることはたくさん書いてありますが、そのなかから、悩みを克服するためにとくに重要だと感じた部分をまとめてみました。

まず、『今日一日の枠のなかで生きる』こと。未来のことを気に病まない」「過去は墓場へと葬ろう」
「多忙な毎日によって悩みを追い出そう」とも書いてあります。

今日に集中し、一生懸命生き、余計なことを考えないのが、悩みを遠ざける基本だと思います。

しかし、それでも勝手に悩みが生まれることもある。

悩みそうな場合には、次の問いと答えを書き出してみること。
「問題点は何か?」「問題の原因は何か?」「いくとおりの解決策があって、それらはどんなものか?」「望ましい解決策はどれか?」

単に頭の中で考えているより、書いたほうが、客観的に捉えられていいと思います。

悩んでいる状態は、多くの場合、自分の感情にどっぷり浸かり、狭い範囲しか見えていないため、少しでもその状態から離れたほうがいいでしょう。

「他人のためにささやかな幸福を生み出すように努力することによって、自分自身の不幸を忘れよう」「不足しているものではなく、恵まれている点を数えてみよう」というのも、自分の不幸・悩みばかり考えている状態から離れるのによいと思います。

さらに、「避けられない運命には従え」「最悪の事態を自問し、やむをえない場合には受け入れる心構えをする」覚悟を決めることです。

「それから落ち着いて最悪の事態を好転させるように対処する」
覚悟を決めてから、客観的に考え、好転させるように考える。

悩みは、健康を害し、死にもつながる。「悩みの習慣を早期に断とう」という本書は、66年前に出された本ですが、もう何千年も、もっと前から悩んでいる「悩める生き物」にとっては、全然古くならない本だと思います。

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今週の1冊11:「道に迷う若者へ」

「道に迷う若者へ」
髙取宗茂著 立志出版社 2013年6月刊

 

久しぶりに、「今週の1冊」です。

この本は、飲食店チェーンを経営している髙取宗茂氏(1971年生まれ)が、若者に向けて書いた本です。
主に、学生、フリーター、ワーキングプア、自分の将来が見えない人、理不尽な人生を歩み、悩み苦しんでいる人に向けて、髙取氏の半生を振り返るとともに、どう生きればいいかを語っています。

出版プロデューサーの田中克成氏が、この本のために出版社を立ち上げ、「発行:立志出版社 発売:サンクチュアリ出版」という形で出しています。
そして、この本はアマゾンで売っているにも関わらず、田中氏は、10月からリヤカーで日本中を売り回る「47都道府県全国リヤカー行脚」を予定しています。

この本の髙取氏は、ひと言でいうと「波乱の半生」を送っています。
佐賀の財閥の家に生まれるも、15歳のときに家業が倒産。18歳で福岡に出て屋台を引く生活を送ります。

「1年で360日、1日20時間以上の労働を、5年半の間がむしゃらに続けた」とあります。

その結果、「廃人のごとき極度の燃え尽き症候群状態」となり、1年間引きこもり生活に。

そして、「世の中に対する強烈な憎悪と、『借りるより、貸す側に廻ってやる』という復讐心」から、闇金業を始めます。

10年ほど続けたところで「ヤキが回り」、多重債務者の借金整理をする「破産屋」に転身。その後、飲食業を始めます。

―――

「この本で語りかけること。それは『人は何のために生まれてきたのか』という根源的な問いの答えの見つけ方だ」とあります。

髙取氏が、「本気で『やりたいこと』に出会ったのは40歳の時。いや『やるべきこと」を見出したのがその歳だ」とあります。
そして「やりたいことは『見付ける』のではなく『気付く』ものだ」とも。

この本には、いくつかの印象的な話がありますが、そのひとつが次の話。

それは、髙取氏の知人の経営者が、会社が上手くいかず、「人生を変える」ために、半年のアフリカの旅に出たいから、300万円のお金を貸してほしいというもの。

お金は返ってこないだろうと思いながら、髙取氏は貸します。

「満点の星空の下で大の字に眠りたかったのは、彼ではなく、他でもない俺自身。彼の人生がその旅で変わるのなら、俺も後に続いてみよう。そう思っていたのだ」といいます。

しかしながら「自分探しの『人生を変える旅』から帰って、彼の生活は、さらに荒んだものになった。人生は、日々の積み重ねの延長線上にある。だから、簡単には変わらない。まぁそんなことは、互いに知っていたのではあるが」と書かれています。

―――

この本では、「日常」「今」の延長で、世界を拡げることの大切さが書かれています。

「視界を狭めて、自分の周囲だけの世界が、この世の中の全てだと思わないことだ。世の中には、とんでもなく輝いている人が沢山いる」

「今いる場所を見つめ、着実に、そしてそこから確かに道を一歩ずつ歩めばいい」

また「『頑張って歩く必要はないんだよ。君は君らしく』という『優しい振りの通りすがり』から声を駆けられて、癒された気持ち」になることを諌めています。

「どうやって闘うか、知恵を絞れ。お前の全てを動員しろ。自分の人生の可能性を、今の時点から諦めるな」と、髙取氏は言っています。

―――

この本には、ある実験の話も書かれています。

「誰もいない真っ暗な建物の片隅でパイプ椅子の上に立ち、笑顔で割り箸一本をただテンポ良く上げ下げしてくれていれば月給300万円。1日8時間、週1日の休み」というものです。

この実験には、多重債務者3人に協力してもらったけれども、誰もが1カ月もたなかったということです。

「誰も見ていない、しかも一切の義務を感じない仕事は、どんなに金に困ったヤツでもやることは出来ないのである」と結論づけられています。

けれども、これを読んでいて、これをやり遂げそうな人間が、自分のまわりにはかなりいるなあと感じました。

お金のためではなく、自分を鍛えるためです。
客観的にまったく無意味、無価値なことを貫ければ、何だってできないことはない、自分を試すチャンスだと勝手にとらえて、毎日、意地でやって、「自分伝説」をつくる輩が、けっこういそうだなと感じました。

多分、そのあたりの、無意味から意味を、無価値から価値を生み出す「強烈な思い込みと行動力」が、道に迷う人と、道を創る人を分けているのかもしれないなあ、とも感じました。

今週の1冊:ユダヤ人大富豪の教え3

「ユダヤ人大富豪の教え3 人間関係を築く8つのレッスン」 本田 健著 だいわ文庫(大和書房) 2013年4月刊

「ユダヤ人大富豪の教え3 人間関係を築く8つのレッスン」
本田 健著 だいわ文庫(大和書房) 2013年4月刊

「今週の1冊」は、今回で10回目です。

今回は、本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え3」を紹介します。

これは、単行本「ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇」(2011年刊)の文庫本です。
最初の「ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣」(単行本)は2003年に出されているので、「ふたたび~」は、その8年後になります。

1、2と同じく、主人公、ケンによるストーリー仕立てとなっています。ただし、今回のテーマは、仕事やお金ではなく、人間関係です。「感情が、人生のすべてを動かす」と帯に入っています。

この本に出てくる考え方は、本田氏が20年近く前に参加した、カナダ人セラピスト、クリストファー・ムーン氏のセミナーがベースになっています。
人間を4つのタイプに分類し、その組み合わせにより、人間関係が形成されているというものです。

マトリックス4つのタイプは、2つの軸、「ポジティブ⇔ネガティブ」「自立⇔依存」の組み合わせによる、「ポジティブ・自立」「ポジティブ・依存」「ネガティブ・自立」「ネガティブ・依存」です(図参照)。

それぞれ、下記のような特徴をもっています。

「ポジティブ・自立」
リーダー、社長タイプ、楽観的、エネルギーにあふれている、ヴィジョン指向、問題解決指向、感情から逃げがち

「ポジティブ・依存」
なごみキャラ、場を柔らかくする、人の反応を気にする、ミスをしがち、いじめられっこタイプ

「ネガティブ・自立」
有能な管理者タイプ、チェックが厳しい、完璧主義者、批判的、いつもイライラしている、いじめっこタイプ

「ネガティブ・依存」
共感能力が高い、有能なカウンセラータイプ、芸術的感性、悲観的、自己憐憫、自己批判が強い

どんな人のなかにも、すべてのタイプがあり、相手との関係によって、どれかが引き出されると言います。
相手が「ポジティブ・自立」なら、その対角の「ネガティブ・依存」が、相手が「ネガティブ・自立」なら、やはり対角の「ポジティブ・依存」が引き出されます。

そして、どのタイプもそれぞれに長所と短所を持っており、マトリックスのセンターが望ましい。「マトリックスの使い方は一つだけだ。どんな人とのあいだにも[センター]を見出すこと」と書いてあります。

さらに、次のように書いてあります。

「私たちのほとんどは、感情的にマトリックスの四つの場所を一日中走り回っているようなものです。(略)このドタバタをやめるだけで、どれだけ人生が楽になるか想像してみてください。頑張って人を励ますこともなく、人を批判したり、コントロールする必要もない。誰かに責められることも、助けてもらうだけの弱い存在になることもない。
自分が楽しくやりたいことを自由にやっているだけで、すべてがうまくいく場所。それが、マトリックスの[センター]です」

この本には「マトリックスから見たライフワーク」ということも書いてあります。
ライフワークとは「エネルギーが全開になっている状態」です。

「ポジティブ・自立」
過度に「自分はいける!」と思ってしまいがち。不必要な力をたくさん使い、著しく燃費が悪くなる。

「ポジティブ・依存」
何からやっていいかもわからなくなって、フリーズしたままの状態になってしまう。

「ネガティブ・自立」
いかに自分ができないか、気合が入っていないか、自分を責め立てるようになる。

「ネガティブ・依存」
とうてい無理だと感じて、最初からあきらめてしまう。

これらも、センターに戻るよう努力することにより、力が発揮されます。

センターに戻るとは、「たとえば朝起きたとき、気分どんよりして[ネガティブ依存]に落ちているとしよう。でも、自分の中に[ポジティブ自立]の部分があるのを思い出してイメージする。すると両者が統合され、ワクワクして一日を始めることができる」ということです。

このマトリックスを、ぜひ参考にしてみてください。

次回からは別のテーマで連載予定です。

今週の1冊:たった1分で人生が変わる片づけの習慣

たった1分で人生が変わる片づけの習慣 小松易著 中経出版 2009年12月刊

たった1分で人生が変わる片づけの習慣
小松易著 中経出版 2009年12月刊

「片づけ」は、随分前から女性誌の「定番中の定番」のテーマです。
私が大学を卒業して、出版社で働き始めた頃、既に「重鎮的テーマ」でした。

けれども、あるときから、「片づけ」が単に「片づけ」という作業ではなく、「人生」と結びつけたテーマで語られるようになりました。すなわち、片づけると人生がよくなるというのです。これは、確かにそういう側面はあります。

そして、お掃除ではなく、片づけのプロが登場するようになり、テレビなどのマスコミで華々しく取り上げられるよになってきました。

さて、この本は2009年12月に出版された本で、片づけ本としては、それほど新しくはありません。
けれども、この本を見たとき、本の作り方、編集者の仕事の仕方に「やるな~」と感じました。

私の「文章の書き方講座」にいらした方には言いましたが、本は、まずタイトルと帯から作ります。中身は後です。
そして「3秒ルール」、つまり、見て3秒でピンと来ないといけません。

それでいうとじつにうまい。

タイトルが「たった1分で人生が変わる」。帯は「夢がかなう人の机はなぜ美しいか?」「片づけ下手な『あの人』にもすすめてあげてください」ですよ。
そして、「日本初の『かたづけ士』」と書いてあります。

このあたり、売れ筋本のルールに則っているのです。

そして、裏表紙、表紙を開けたところ、ぺらぺらとめくったところ、レイアウト、構成、さまざまなところに「売れる本」の工夫がされています。

案の定、この本は売れ、2012年11月に文庫本も出ています。また、この方は、他にも片づけの本をたくさん出されています。

内容は、大きく3つの構成と44の項目からできています。

3つの構成は、下記です。
1.人生が変わる!「片づけ」のはかりしれないパワー
2.意外と知らない 片づけの基本とコツ
3.もうリバウンド知らず! 片づけを習慣化する方法

ツナグバの本棚に置いておくので、興味のある方はご覧ください。

裏表紙には「感謝の声、続々!」と、帯には3つの構成が入っています

裏表紙には「感謝の声、続々!」と、帯には3つの構成が入っています

扉(表紙の裏)には「読むと片づけがしたくなってくる不思議な本です」というキャッチが

扉(表紙の裏)には「読むと片づけがしたくなってくる不思議な本です」というキャッチが

ぺらぺらとめくると、まず最初にこの本で言いたいことがシンプルにまとめられています

ぺらぺらとめくると、まず最初にこの本で言いたいことがシンプルにまとめられています
書いてあるのは
「なんだか、いろいろ、うまくいかないなあ……」というとき、

シンプルでわかりやすい

シンプルでわかりやすい
書いてあるのは、
あなたの身のまわりは、こんな状態ではありませんか?

見やすいレイアウト

見やすいレイアウト

 

今週の1冊:3歳までの育て方で子どもの脳は決まる!

3歳までの育て方で子どもの脳は決まる!

3歳までの育て方で子どもの脳は決まる!
大島七々三、中島真紀著
PHP研究所 2012年12月刊

この本の著者の一人、大島七々三氏は、社会起業家やソーシャルビジネスの本を書いているノンフィクションライターで、私がビジネス誌の仕事をしていたときの仲間でもあります。

この「3歳までの育て方~」の本は、「TOEベビーパーク」という、0~3歳の子どものための親子教室の話ですが、なかなか興味深いものがあります。

もう一人の著者、中島真紀氏がその教室の創始者ですが、中島氏は小学校教諭としてのキャリアをもっています。
教師生活のなかでのアイデアをもとに2人の子どもを育て、その子育ての方法をベースにしたのが、「TOEベビーパーク」です。

この教室の特徴は「叱らない育児」

中島氏によれば、3歳までの子どもは、学びたいという本能からくる「探究反射」が強い。そのため、0歳児はなんでもなめ、1歳児は引き出しを次々に開け、2歳児は走り回ったり高いところに登ったりと、大人から見ると困ったことばかりをする。

その学びたい本能を妨げると、脳内のシナプスや神経細胞が発達する機会を失ってしまう。

そのため、叱らず、かつ、子どもが危険にならないよう、まわりの迷惑にならないよう、大人が配慮することが大切だと言います。

子どもの脳は「海馬」が育っていないので、叱ってもしつけにならない。なぜ叱られたのかという記憶が残らず、ただ「不快・嫌悪・恐怖」しか残らないと言います。

中島氏は「20歳の人間に話す理屈は、噛み砕けば6歳にも通用するけれど、6歳未満には通用しません。6歳までの育児というのは、まるで動物をどうやって人間に変えるか、というようなものです」と言っています。

そういった子どもの特徴を知って、子どもの能力を伸ばすとともに、親にとっても育児を楽しんでもらうというのが、中島氏のメソッドのようです。

「TOEメソッドのすべてをごくシンプルにまとめると次の5項目に集約できます」ということで、書いてあるのが、次のこと。

1 愛情を伝える…目を見つめる、肌に触れる、言葉で伝える
2 対話(ダイアログ)を教える…喃語対話、子ども語訳(「お片付けして」ではなく、「積み木 箱に 入れて」)
3 身体の正しい発達を促す…全身運動、スタビリティ・トレーニング(バランス維持)、その他
4 さまざまな知識を与える
5 社会の仕組みと向上心を教える

親にとって大事なことは「自分の思いや考えだけで子どもをどうにかしようとするのではなく、子どもが発している情報を敏感に感じ取って、そこから無理なく自然に、一つずつ発達、成長するように誘導してあげることなんです」という中島氏。

本書の言う「子どもを育てるということは、親が成長すること」は、0~3歳児に限らず、そのとおりだと思います。