今週の1冊:運のいい人、悪い人 人生の幸福度を上げる方法

運のいい人、悪い人
「運のいい人、悪い人 人生の幸福度を上げる方法」
本田健、櫻井秀勲著
きずな出版 2013年3月刊
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私は、仕事でこれまでにたくさんの方とお会いしていますが、確かに「運のいい人、悪い人」はいると思います。

しかし、よく観察していると、運のいい人と悪い人には、同じぐらいよいことも悪いことも起きている。決して、運のいい人によいことが、運の悪い人に悪いことがたくさん起きているわけではないと気づきます。

けれども、運のいい人は、運の悪い状態でも、運をよくしている。運の悪い人は、運のよい状態でも運を悪くしている傾向がある。

すなわち、「運のいい人」は「運をよくできる人」、「運の悪い人」は「運を悪くしてしまう人」ではないかと感じます。

櫻井さんは、出版業界では知らない人はいない方です。決して、順風満帆な「運のいい人」ではありません。けれども、確実に「運をよくしてきた人」だと感じます。本田健さんも、同じだと思います。

「運のいい人は、自分の未来を信じている」(52ページ)に、「未来というのは、これから起こることではなくて、いま自分がつくっていることで、未来がどうなるかは、いまの自分が決めていること」とありますが、思い当たることがあります。

私が高校1年か2年のとき、ある先生が「将来、どうするんだ?」と聞いたので、「東京で編集の仕事をします」と言いました。

「夢のようなことを言う」と言われたので、「なぜですか?」と聞いたら、「大人になったら分かる」と言われました。

自分にとっては、現実的な予定であり、夢という意識はまったくありませんでした。だから、その7年後ぐらいに、予定どおり、東京で編集の仕事をするに至っています。

当時の私は、自分の予定は単に自分が実行すればいいだけだと信じていたのでした。

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この本に書いてある、人生に運を呼び込む方法(考え方)の一部をご紹介します。

・こんなふうに生きるという明確なイメージがあればあるほど、運のほうでも、より具体的なチャンスを与えてくれる
・運命には過酷なこともあるが、それがあったからこそ、また次の運命が開けていく
・どんなことでもやってみないとわからない、やったことで運は開ける
・自分の中でいちばんワクワクすることをやっていくようにすれば、運に乗りやすくなる
・どんな大きな波にのまれても、運は自分で開いていくことができる
・運を開いていける人は、行動力があり、知らず知らず努力している
・相性のいい相手との仕事はうまくいく。相性のいい人は、自分の運を開いてくれる人であり、その人との仕事は、運を開いてくれる場所ともいえる
・エネルギーが衰えたら、運も落ちていく。健康が基本

逆に、「運の悪い人、人生がうまくいかないという人は、自分の人生であるにもかかわらず、どこか他人任せのところがある」「言葉を換えれば『誰も運転してくれない』『誰も行き先を教えてくれない』ということをいっているような気がします」とも。

そして、「どんなに順風満帆に見える人にも、いや、そういう人こそ、普通の人には想像もできないような苦悩を抱えているのかもしれません。過去にそれを体験して、乗り越えたという人もいるでしょう」「どんな悪い状況に陥っても、頭を切り替えていくことが大切です」と書いてあります。

運がいいと思う人は、さらに運を呼び寄せ、運が悪いと思う人は、今すぐ頭を切り替え、運がいい人に変わりましょう。

そして、川嵜の「メンタルブロックの外し方」セミナーに来ると、さらに運はよくなります(笑)。

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