ハッピーに過ごすヒント 第17回 区切りをつける意味

 

もう12月ですね。そして、来月は来年。

というような発言をすると、よく「昨日も今日も明日も変わらない。毎日は続いている。来月、来年が来たからといって、何か変わるわけではない。それなのに、区切って考えるのは、ナンセンスだ」という人がいます。

確かに、昨日、今日、明日は、同じ延長線上にあって、やっていることは変わらない場合が多いです。

けれども、だからこそ、あえて区切る意味があるのです。

それは、定期的に立ち止まり、これまでやったことを振り返り、これからやることを確認する、というタイミングとしての区切りです。
年末年始1日の終わり、週の終わり、月の終わり、年の終わりに、1日、1週、1カ月、1年という単位で振り返るとともに、それを活かした次の戦略を練る。

もちろん、プロジェクトの区切りや、違う周期の実質的な区切りがあれば、その区切りでいいのですが、何らかの区切りで立ち止まり、考える時間をとる。

最初に立てた目標や、やったこと、やれてないこと、そもそも何が目的だったのか、それにどれくらい近づけているのかなどを振り返り、良かった点、改善したほうが良い点を挙げる。

pdcaいわゆる「PDCAサイクル」「Plan(計画)-Do(実行)-Check(評価)-Act(改善)」「Check(評価)」の区切りです。

逆にいうと、一定の区切りまでは、立ち止まらず、やること(Do)に集中する。

区切りまでは、たとえ結果が出なくても、迷ったり悩んだりせず、継続する。
迷いながら、悩みながらやるのは、競走で、後ろを振り向いたり、まわりをキョロキョロしながら走るぐらい、効率が悪い。
結果は、一定の時間をかけないと出ない場合が多いですし、集中しないと、うまくいくものも、うまくいかなくなります。

だから、月や年の区切りは、意味があるのです。

「オン(パワーを集中させる)」と「オフ(リラックス、リフレッシュ)」のメリハリをつけたほうが、たとえうまくいかないことがあっても、新しい気持ちでやり直せていいと思います。

そういう意味で、この12月、1月、年末年始の時期を活用して、今年を振り返り、来年のことを考える機会を設けるといいと思います。

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投稿者:

川嵜昌子

経営コンサルタント、コーチ、編集者。 東京で26年間、経営者向け雑誌の編集長、コンテンツ開発部門長、経営コンサルタント等として働く。5千人以上の経営者を取材・コンサルティングしている。2010年より長崎。 川嵜昌子のサイト