ハッピーに過ごすヒント 第22回 やりたいことが見つからない(1)

 

「やりたいことが見つからない」という人がいます。

仕事にやりがいを感じられない。そうかといって、休みに何かしようとも思わない。面倒くさい。
やらなければいけないことはたくさんあり、重い腰を上げて渋々やっている。

どこか満たされない毎日を送っている。
このままではいけないと思いつつも、何をしたいかわからない。考えても何も出てこない。

こういう場合、今日に至るまでに、知らず知らずのうちに、自分で自分の心を縛り、「自粛」するのが癖になっていることが考えられます。

下記のような「よくない循環」に陥ってしまっているのです。

よくない循環

何かをしたいなと感じたとき、「心を縛る鎖」のせいで、それをすることができない。
したいことをしないと、「(したいことが)できた!」という満足感や幸福感、自信も得られない。

何かやりたいことがあっても「どうせできないから」という気持ちになり、知らず知らずのうちに、心の中で、「やりたいことを思い浮かべてもムダ」だと思えてくる。

例えば、レストランで「何を食べたい?」と聞かれ、「カレー」と答えると「それはダメ」、「じゃあ、グラタン」「それもダメ」、「オムライス」「ダメ」、「ハンバーグ」「ダメ」……と「ダメ」が続いた結果、「で、何が食べたい?」「もう、いいよ」という状態です。

ここで、「ダメ」と言っているのは、自分であり、誰かが命令しているわけではないのですが、心理としては「自粛」です。

「自粛」というのは、周囲からの無言の圧力に対して、「行動を起こすのを控える」という、受け身的な対応です。

この「何を言っても、どうせダメなんでしょう」という気持ちが心に固定されると、何も言う気にならなくなる。

そうやって、やりたいことがわからなくなってきて、やりたいことがなくなり、「(したいことが)できた!」という満足感や幸福感、自信を得られる機会が失われていくという悪循環に陥ります。

「心を縛る鎖」は下記のようなものです。

・義務感
・決めつけ・思い込み
・あきらめ
・世間の目・他人の目
・他人の意見・反対

次回、詳しく説明します。

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投稿者:

川嵜昌子

経営コンサルタント、コーチ、編集者。 東京で26年間、経営者向け雑誌の編集長、コンテンツ開発部門長、経営コンサルタント等として働く。5千人以上の経営者を取材・コンサルティングしている。2010年より長崎。 川嵜昌子のサイト